2014年2月28日金曜日

富士通FMV-C8230でUbuntu

Windows XP終了で職場から大量放出された、職員用ノートPCを引き取ってきた。富士通の仕様のページに書かれているように、これは法人向けモデル。

さすがに7年前(2007年購入とラベルに書いてある)のマシンだけにやや不安だったけれども、無事パーツ入れ替え等でUbuntuが使える状態になったので報告。

まずメモリ、これは裏側の大きな蓋のなかにDIMMスロットがある。最大4GB。Core2Duoなんだからなんとかしてよーと思わないでもないけれども、マザーボードの設計がそうなんだそうで、やむなし。

「DDR2 PC2-5300」と書いてあるので、それに応じたメモリを買ってみた。製品だと、DDR2-667と書いてあるものに相当するようだ。2GB2枚セットで比較的割安だった、「UMAX Castor DCSoDDR2-4GB-667」で問題なし。

次がHDDなんだが、入っていたのは40GBの富士通製MHW2040BWとかいうドライブだったけれども7年毎日使ったものなので外して、SSDを入れることにした。予算がないので64GBにしたんだけれども、店頭では「ビッグドライブに対応していない可能性があるから120GBより大きいのは避けたほうがいい」とも言われて納得してたんだけれど、ネットをみると500GB認識したとか750GBでもとかいう話があって、「たいへん残念だ」。値段同じぐらいだから。1TBもいけるんではないか説も目にしたような気がするんだけれどもよく知らない。なお、SSDといっても所詮本体がSATA 1.5インタフェースなので速度はそう出ないから、最近のHDDでも十分限界まで引っ張れるのではないかと思う。

HDDはねじ1本で本体から外れる。そのあと、4本のねじでマウンタに固定されているので取り替える。もとは9mmだけれど、7mmの高さでも問題なし。固定されるから。というか、ネジ穴は面一というか底一で合う位置にあるので特に浮くという感じもない。

最後がCD-ROMのスリムDVDスーパーマルチドライブへの交換なんだけれど、これがネットのどこにも外し方が書いてないというぼやきを見たので、ここに書いておく。あ、ドライブのタイプはIDEなので、間違ってATAのドライブを買わないように(自分のことだが)。

んで、各種ネジをまとめて書いておいた。
FMV-C8230の裏面
この写真で見るように3つのネジだけで留まっているので、これを外してから、ゼムクリップを伸ばした針金でドライブトレイを開け、そのまま引き抜けばよい。と思ったら、左端は関係ないみたいね。たしかにドライブに取り付けられている金具に対応するネジは右の2本なので、これだけ外せばよいと思う。

参考

ベゼルは切り欠きがあるので、市販のドライブのベゼルとは違うから、うまくツメを精密ドライバなどで外してうまく引っ張れば外せる。新しいのも外して交換してやればよいわけだが、「DVDのロゴがない」という割と残念な結果になるので、同じ形になるよう切り取ったほうがいいような気がする。ミニ丸鋸盤かバンドソーあたりの機械があれば一発だと思う。もとのベゼルも結構周囲から浮いているので、あまり厳密な寸法で切らなくてもよいのではないか。

あと適当なドライブを挿してみて、BIOSで認識するかどうか、起動時にENTERを叩いてBIOSのメニュー項目を選んでみるわけだけれど、認識しなかったらマスターの設定になっているので、スレーブになるよう、「47番ピン」を倒し、それでだめなら「48番ピン」を倒して47番ピンとショートさせる、という作業がいるようだ。このページでは「千枚通しのような先端のとがったもの」と書いてあるけれど残念ながら当方には各種工具はあるものの文房具がいまひとつなので、カッターナイフの先端で端子を引っ掛けて内側に倒してみた。90度倒すために押しこむのは必要ないかもしれないけれど、精密ドライバあたりで押し込んでみたり。

今回はAmazonで2200円ぐらいだった東芝のドライブだったんだがこれに該当したので経緯を記すと、47番ピン(写真でいちばん奥から2番目)だけを倒した状態でBIOSセットアップでは認識したが、Ubuntuで認識せず、48番ピンも倒してショートさせたらBIOSセットアップから消えたけれどUbuntuで認識されるという不思議な結果だった。LinuxだからBIOS関係ないところがあるのかもしれないし、あまり深く考えていない。

で、UbuntuはDVDメディア入れないとファイルシステムにマウントされなくて、ファイルブラウザーからも見えないのね。最初慌てたので為念。

と、実はUbuntuのインストールはSDカードで行ったので作成したDVDは、このチェックのとき初めて使った次第。

SDカードをUSBカードリーダーに挿して、何か適当な方法でISOイメージを書き込んで(Mac OS Xなのでddで書いた。Raspberry PiのSDカードイメージ作成の説明が該当するので調べてください)、BIOSセットアップの起動順序で「USB HDD」を先頭にもってくればSDカードから起動する。たぶんDVDを読むより速いのではないかと思う。わりとあっさりとインストール完了したので偉いもんだなと思った。

そういえば忘れてたけど、Core2Duoなので当然64bit版OSを入れるべし。メモリも4GB全部(といっても一部はVRAMとシェアするので3.3GBぐらいしか使えないけど)使うんだったらWindowsでも64bit版が必要。

使用感だけれど、単体で使う分には特に問題ない印象。x11vncでMacと画面共有しようとするとXサーバが2つ立つことになるのでメモリが足りない感じがする。やはりスワップがあるとちときつい。

それから、古いマシンなのであまり省エネではない。CPUとかの発熱があって、いまどきのマシンと較べるとかなり熱くなるし、それほど静音というわけでもない。キーボード等もへたっているし液晶も4:3で四角いのでなんというか、「ラップトップ(というにふさわしいと思う。いまでは)のままでは使いたくない」感じ。なので、そのへんに置いて画面共有で使いたい。とはいえ発熱が結構あって、この手のマシンはキーボードやパームレストあたりを放熱に設計されていたりするので、液晶パネルを閉じた状態で動かすのは怖い。したがって開いたまま放置することに。いいんだか悪いんだか。

そういえば、7年前のマシンだけれどEthernetは1000Base-Tに対応しているので有線なら通信が遅いということはないはず。以前、ミニWiFiルータ(ホテルに有線しかなかったときに無線にしたりするアレ。といってもいまどき有線しかないところはあまりないので出番がない)のおまけについてきたUSBドングル(150Mbps)があったので、配線面倒でそれを挿して使っている。

で、このマシンが何になるかというと、前のエントリに書いたFxOSビルド用のつもり... だったんだが残念な結果になったのでいまのところ用途がない。まぁ、オープンソースの世界だと「Ubuntuでビルド」がデフォルト的なところがあるので、例えばRaspberry Pi用バイナリのクロスコンパイルなど、ARMのバイナリ作成用になる予感がする。

(追記)そういえばRaspberry Pi用mozcのクロスビルドという重要な用件があったっけ。セルフでビルドすると半日以上かかる感じなのでクロスビルド重要。そのうちやってみる。